キーマップとは

キーマップとは、キーボードの各キーにどの文字や機能を割り当てるかを決めるものです。つまり、例えば「二行目二列目のキーを押すとAの文字が入力される」といったように、物理的なキーと文字・機能の紐付けを定義するものです。

キーマップを設定することで、キーボードのレイアウトと機能をカスタマイズすることができます。MOTHWINGキーボードを使用している場合、キーマップを変更することで、より快適なタイピング体験を得ることができます。

本稿では、キーマップ設定を始める前に、キーマップ設定をどのように進めていけばいいかを解説します。

具体的な設定の方法はキーマップ設定の具体的方法を参照ください。

キーマップ設定という「沼」

一般的に、キーボードを利用している人は、頭でキーの位置を考えて指を動かすのではなく、マッスルメモリーと呼ばれる体に染み込んだ記憶を使ってタイピングしていると言われています。

それほど、キーボードのキー配列は無意識的に体と結びついており、右利きの人と左利きの人がいるように、それぞれの体の特性やユースケース、習慣によって使いやすいキー配列は千差万別です。

ですので、自分に合ったキー配列を探すという行為には終わりがなく、どこかに正解があるものではありません。

なのでまずは、キーマップ設定は「沼」であり、試行錯誤を繰り返して最適化していくのが普通なのだ、ということは認識いただければと思います。

はじめ方

一般的なキーボードのキー数は100-110程度と言われています。対してMOTHWINGは44キーしか物理キーが存在しません。

そこで、 使えるキーを増やすには に書いてあるように、レイヤーやタップ・ホールドを駆使して使えるキーを増やす必要があります。

そうすると、それぞれのキーをどこに配置するのか、だけではなく、どのレイヤーに配置するのか、タップでまたはホールドでのみ使えるようにするのか、などの変数が多く110個を一度に考えるのは大変です。

また必要なキー数が多いため、ゼロから設定をはじめてしまうと、全てのキーが網羅できているかがなかなかテストしづらく、うまくいったかと思えば必要なキーが網羅できておらず利用時に困る、といったことも起こりえます。

なのでまずは、プリセットの設定をダウンロードして、それをベースに試してみたうえで、少しずつ、自分に合った設定を探していくことをおすすめします。

キーマップ設定をうまく進めるコツ

他のキーとの関連性をベースに考える

例えば、数字の2というキーは数字の1というキーの右に存在します。このような法則によって、全ての数字キーの位置を覚えることなく、私たちは数字を入力することができるようになっています。

同様に、物理的に近くに複数の論理キーを配置する場合、それらのキーはお互いに関連していることが望ましいです。