レイヤーとは、論理的なキー配列の組み合わせを1セットにしたもののことです。
レイヤーの良い例は、ほとんどのラップトップにあるファンクションレイヤーです。FNキーを押している間は、ボリュームの調整や曲送りなど、あるキーを押した時に通常とは異なる動作をするようになります。
MOTHWINGのレイヤーを使用すると、数字キーや矢印キーなど、物理的なキーが存在しないキーを手首移動が不要というメリットを享受しながら利用することが可能になります。
本稿では、レイヤーについて基本的な概念と活用方法を学びます。
まず最初に、デフォルトレイヤーがあります。MOTHWINGのデフォルト設定では、QWERTYがデフォルトレイヤーになります。ラップトップのファンクションキーを押さない場合と同じです。
複数のレイヤーを定義することができます。例えば数字や矢印キーなど、デフォルトレイヤーにないものを定義することでそれを補うこともできますし、ゲーム・モードなど用途によって切り替えることもできます。
各レイヤーには一意の番号が振られています。最初のレイヤーは0から始まり、他のレイヤーはより高い番号になります。
レイヤーは「アクティブ」という状態を持ちます。レイヤーは、アクティブにしない限り何もしません。デフォルトレイヤーは常にアクティブです。
レイヤーをアクティブにする方法はいくつかあります。スイッチとトグルレイヤーのための特別なキーコードを使用する方法がほとんどです。
キーを押しっぱなしの間だけレイヤーをアクティブにするには、MO(layer)
が使用されます。これは、ラップトップのFNキーの動作と同じです。
キー押下によってレイヤーをオンまたはオフに切り替えるには、TG(layer)
が使用されます。この際は、レイヤーを切り替えるためにボタンを押し続ける必要はありません。
ユースケースとしては、トグル式の切り替えはゲーム・モードなど用途によって切り替える場合に利用し、押しっぱなしの間だけ切り替える形式はデフォルトレイヤーにないものを補う場合に利用するとよいでしょう。
通常の場合
以下の例では、MOTHWINGの4つのレイヤーを簡易的に表しています。左上のキーを押した場合、何が起こるでしょうか?
キーを押すと、キーボードは重なったレイヤーを最も高い番号からスキャンします。