キーマップをより小さいキーボードに収めるとき、十分な物理キーを割り当てることが困難になることがあります。
十分な物理キーを持っていても、よく使うキーをよりアクセスしやすくすることで、より快適で効率的に使用できるようになります。
MOTHWINGキーボードが利用している、QMK Firmwareと呼ばれるオープンソースのファームウェアは、Modifierキー(Shift、Ctrl/Command等)をただのModifierキーではなく、異なるキーとして同時に使用する方法を提供しています。[参考:QMKとVIA https://hissing-jaguar-bfb.notion.site/QMK-VIA-d1bb27dd89ba4195a3c05b05d6e3b5a5?pvs=4]
この機能は、Ctrl/Command、Shift、AltキーなどのModifierキーはほとんどタップ(単体で一回だけ押す)ことはなく、ホールド(押しっぱなし)にして他のキーと組み合わせて使う、という考え方をベースとしています。
なお、この機能は一般的にMod-Tapと呼ばれています。
以下はQMK Firmwareドキュメントからの引用です。
The Mod-Tap key MT(mod, kc) acts like a modifier when held, and like a regular keycode when tapped. In other words, you can have a key that sends Escape when you tap it, but functions as a Control or Shift key when you hold it down.
Advanced Keycodes documentation, section Mod-Tap
Mod-Tapキー
MT(mod,kc)
は、ホールドされたときにModifierのように、タップされたときに通常のキーコードのように機能します。つまり、タップするとEscapeを送信するキーがある場合、ホールドされた場合はControlまたはShiftキーとして機能します。
具体的には、以下のように設定することができます。
MT(LAlt,Lang1)
⇒ タップすると言語切り替え(英語)、ホールドすると左AltMT(LShift,Escape)
⇒ タップするとEscape、ホールドすると左ShiftMT(mod, kc)
の他には、LT(layer, kc)
。というキーコードも存在します。
LT(layer, kc)
は、タップされたときに指定されたキーコードを送信すると同時に、ホールドされている間指定したレイヤーに切り替えます。